「まちのいどばた展」は近隣の文化施設・文化団体を地域の皆様に紹介する企画展示。
若葉町WHARFに展示したものの一部をご紹介します。


photo: Ujin Matsuo

ラギル・ドウィ・プトラ《底からのメッセージ》 黄金町バザール2021展示風景 Photo: Kohei Yamamot
黄金町エリアマネジメントセンター
黄金町エリアマネジメントセンターは、初音町、黄金町、日ノ出町を合わせた通称「初黄・日ノ出町地区」を主な活動エリアとするNPO法人です。 2008年に開催したアートフェスティバル「黄金町バザール2008」の成果を踏まえ、アートによるまちづくりを進める団体として、2009年に発足しました。 国内外で活動するアーティストに制作や発表、リサーチの場を提供する「アーティスト・イン・レジデンス」を主軸に、展覧会やワークショップ、 イベントの企画、パブリックアートによる街並みの再構成、ショップやギャラリー運営等の取り組みを、地域・行政・警察・大学・アーティスト等と 連携し進めています。アートを通じて創造的で特色ある「界隈」の形成を目指しています。
シネマ・ジャック&ベティ
シネマ・ジャック&ベティは、ジャックとベティの2スクリーンからなる映画館です。1991年、建て直しとともに「名画座」から改称し、 2021年で開館30周年を迎えました。前身の「名画座」は1952年に開館しており、この地で70年の歴史を持つ劇場です。 現在は単館系の新作ロードショーを中心に、監督・俳優特集、映画祭なども行っています。できるだけ多くの良作を紹介したいという思いから、 2スクリーンに対して上映作品は多めですが、作品をハシゴして、多彩な映画を1日中楽しんで頂くこともできます。 現在の運営会社は、黄金町周辺の町おこし活動から映画館を引き継いだという経緯もあり、地域のイベントにも積極的に参加しており、 野外や近隣施設での上映会の企画や運営なども行っています。




野外上映会の様子


横浜シネマリン 館内の様子

横浜シネマリン
横浜シネマリンは2014年、1954年創業以来の老朽化した映画館をリノベーションして、フィルムとデジタル、両方が上映できる映画館に生まれ変わりました。 この横浜の地で国内外の様々なジャンルの映画を観ることが出来るような作品選定を心掛けています。ここのところフィルム上映を生かした企画が好評です。 サイレント映画の35ミリフィルム上映+ピアノの生伴奏<柳下美恵のピアノdeフィルム>も始まりました。 年末には映画『忠臣蔵 暁の陣太鼓』と玉川奈々福さんの浪曲「赤穂義士伝 俵星玄蕃」をセットにした<映画ミーツ浪曲>を開催し、ここでしか観ることが 出来ないプログラムが充実しています。
横浜人形の家
横浜人形の家は、たくさんの人形たちに出会える人形の専門博物館。人形専門の展示施設として、100か国以上、1万点以上の人形を収蔵する 国内唯一の施設であり、人形及びその資料を通じて、世界の民俗、風習、歴史、文化に触れることができます。収蔵品には、人間国宝の平田郷陽、 鹿児島寿蔵、堀柳女の作品も複数所蔵し、現代のフィギュアやキャラクター・トイ、アニメなどの “新しい人形文化”の視点も取り入れ、「観る」、 「学ぶ」、「楽しむ」を、来館者の皆様と共有できる施設となれるよう、取り組んでいます。


横浜人形の家 館内の様子



似て非 works
似て非worksは2010年に美術家・稲吉稔・役者・渡辺梓が家族と移住した若葉町から、 空間作品でもある「元銀行」を拠点にしたアーティストランスペースとして始まり、 2017年より「元運送屋」に場を移し「日常とアート」と云う文脈を意図して、 町の中に多様性が交差する場を作り、未知なる価値や役割について想像する場を 日常の中に求めてきました。2012年に関内桜通りの泰生ビルに拠点を増やし、 アーティスト達と空間作品としてシェアオフィスにリノベーションした「さくらWORKS」や、 界隈のクリエーター誘致など、アートデレクションを継続しています。 日常の中の「元何か」それは小さなモノからコト、バまで、 人と町が次世代に移り変わる様「似ている様で異なる」を見据えながら、デレクションを 透して、人の創造性を呼び覚ます事を暮らしの中に探しています。
横浜市民ギャラリー
横浜市民ギャラリーは1964年に開設されました。日本で最初に「市民ギャラリー」を冠した施設といわれています。 旧中区庁舎(1964~1974年)、横浜市教育文化センター(1974年~2013年)と二つの所在地を経て、2014年10月からは現在の地で運営をしています。 主に市民の美術団体を対象とした展示室の貸出し、そして企画展や講座等の主催事業を両輪に横浜の芸術文化の発展の一端を担ってきた長い歴史があり、 今も毎年多くの方々にご利用・ご来館いただいています。

photo: UESUGI Akira

photo: UESUGI Akira




藤棚デパートメント
藤棚デパートメントは、日替わりカフェや料理教室が開けるシェアキッチン、設計事務所、書店を兼ねた地域のコミュニティスペースです。 「週末だけお店をやってみたい!」「自分の得意なコトを教えたい!」など、みんなの「やりたい!」を実践する場所として2018年横浜・藤棚一番街の真ん中に オープンしました。ランチやスイーツのお店の他、マルシェの開催や手芸教室、お花のワークショップなど、各々の活動を町中で実践する場として多くの方に ご利用頂いてます。デパートメント主催の映画上映会や古本市、クリスマスマーケットなども開催しており、地域の新しい拠点として活動を続けています。
CASACO(カサコ)
ローカルとグローバルの拠点CASACO。NPO法人Connection of the Childrenの活動の中で、多世代多国籍の方が自然と繋がれる拠点として東ヶ丘の中腹に2016年にオープンしました。1階はイベントスペース、2階は旅人や留学生のシェアハウスとして運営。築71年の、長屋を改修した吹き抜けの開放的な空間で、様々な価値観や文化に関わり新たな交流や挑戦ができる場です。地域の方が主催する交流イベント「カサっこ」「和菓子教室」「あかり食堂」や、子どもたちが新しい世界に出会えるイベント等があります。「世界の朝ごはん」「たまには世界の話をしようよ」等、世界と繋がれるイベントも定期的に開催。是非、世界を広げる旅をしに来てください!






YPAMフリンジセンター
横浜YPAMフリンジセンターは2021年10月に黄金スタジオにて試験的に運用を開始しました。 25年の歴史を経て国際的に認知されている舞台芸術プラットフォームとしてTPAMがYPAM(ワイパム)、横浜国際舞台芸術ミーティングに改称し、 より横浜に根付く場となるよう、地元横浜で数多くの様々な場所で展開されるYPAMフリンジにより注力、その一つがこのYPAMフリンジセンターです。 2021年12月1日から19日まで実施したYPAM2021の会期中は毎日オープンして企画も実施。フリンジ参加のアーティストやお客さんが緩やかに集まり雑談や 情報交換をする場所となりました。今後YPAMは毎年12月に開催する予定です。
ヨコハマアートサイト
「ヨコハマアートサイト(横浜市地域⽂化サポート事業)」は、地域課題の解決にアプローチするため、⽂化芸術の持つ創造性をコミュニティや まちの活性化と結びつける活動や、 横浜の個性ある⽂化芸術を市内外へ発信する活動を広く公募し、⽀援する事業です。 助成金の交付のほかにも、横浜というまちでアートと地域の関わりについて考える場「アートサイトラウンジ」や、横浜の地域文化に焦点をあて、 各地域での取り組みを紹介する広報誌「季刊ヨコハマアートサイト」の発⾏など、さまざまな形で地域文化をサポートしています。

季刊ヨコハマアートサイト

アートサイトラウンジ(2020年1月)

報告会(2019年3月)

Photo: DAICI ANO

Photo: Ryusuke Ohno, 提供: アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)

Photo: Ken Kato
象の鼻テラス
「象の鼻テラスは、横浜市・開港150周年事業として建てられ、2009年6月2日に開館しました。横浜港発祥の地である歴史的背景をもち、横浜の歴史と未来をつなぐ象徴的な空間として整備した象の鼻パーク内に、アートスペースを兼ね備えたレストハウス(休憩所)として開館。横浜市が推進する新たな都市ビジョン「文化芸術創造都市クリエイティブシティ・ヨコハマ」を推進する文化観光交流拠点の一つです。開港当時から異文化と日本文化がこの土地で出会ってきたように、象の鼻テラスは、さまざまな人や文化が出会い、つながり、新たな文化を生む場所を目指し、アート、パフォーミングアーツ、音楽など多ジャンルの文化プログラムを随時開催しています。併設した象の鼻カフェでは、文化プログラムに連動したメニューの提供などを行っています。
横浜能楽堂
横浜能楽堂は、横浜中華街、みなとみらい地区、赤レンガ倉庫から車で約10分の高台に位置します。本舞台は、1875(明治8)年に建てられ、旧染井能舞台として長く親しまれてきた能舞台を復原したもので、約150年の歴史ある舞台です。建築史上、能楽史上大変貴重なもので、横浜市の文化財にも指定されています。 横浜能楽堂では幅広い観客に能・狂言をお楽しみいただきたいと多様なニーズに応える事業を実施しています。「勝手に決めました毎月第2日曜日は狂言の日」をキャッチフレーズに毎月開催している「横浜狂言堂」。初心者でも気軽に能楽堂に足を運んでもらえるようチケットは2,200円、解説付きの狂言2曲という公演です。 また、能楽・和のものづくり等のワークショップや施設見学も実施しています。ぜひお気軽にご来館ください。

本舞台

外観

研修室

狂言方が案内する狂言ワークショップと 横浜能楽堂見学


人形劇団ひとみ座
人形劇団ひとみ座は、創立73周年を迎えた、神奈川県川崎市の人形劇団です。1948年の創立以来、幼稚園・保育園・小学校・中学校、文化施設や子ども劇場での公演など、 全国の子ども達を対象に公演活動を続けています。 児童演劇や人形劇の各フェスティバルにも積極的に参加したり、大人に向けた人形劇作品も含む、豊富で多様性に富んだ作品群を生かした主催公演も頻繁に行うなど、 全国の皆様に人形劇を観ていただくための活動を続けています。大人に向けた作品としては、シェイクスピア戯曲にも果敢に挑戦し、60周年記念を跨いだ企画として、 「リア王」「マクベス」「テンペスト」の『シェイクスピアシリーズ三部作』を発表。その他にも、日生劇場プロデュースの人形劇公演に、2005年より出演や人形製作で 継続的に参加するなど(2021年「ひなたと月の姫」人形美術・出演)、人形劇の新しい表現に挑戦し続けています。 今後も当劇団は精力的に新作公演の制作に取り組み、人形劇の魅力を広く発信してまいります。
シネマノヴェチェント
当館は固定客席数28席という日本最小の35ミリ映画館と、トラットリアからなるユニークな映画ファン垂涎の場です。昭和の名作、インディーズの良作、 アニメや特撮などのジャンル映画等を中心にしたプログラムで、毎週末は豪華ゲストをお招きしてトークショーイベントも開催。しかも、終演後はトラットリアで ゲストを囲んでの懇親会もあります。憧れの映画スターや映画監督と一緒に語り合い呑める、そんな夢のような空間。それが映画の町横浜のシネマノヴェチェントです。


■劇場内 映写室から舞台(片桐はいりさん)

■シネマバー奥から店内を望む




神奈川県立音楽堂
神奈川県立音楽堂は、1954年、日本で初めての本格的な公立の音楽専用ホールとして、桜木町、紅葉ケ丘の上、掃部山公園の隣に開館しました。戦後の明るい社会を新しく作ろうという理想、復興期の人々に、音楽で豊かな心をはぐくんでほしい、という思いのもと、世界の建築三大巨匠の一人といわれるル・コルビュジエに師事した建築家、前川國男が設計したモダニズム建築は、名建築として2021年神奈川県指定重要文化財となりました。壁面や芯材を全て木で創り最高の音響効果をあげるように設計されたホールは、開館当時『東洋一の響き』と絶賛され、その響きは国内外から高い評価を受け、開館67年を経た今でも人々に感動をあたえつづけています。
アーツコミッション・ヨコハマ(ACY)
アーツコミッション・ヨコハマ(ACY)は、公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団が運営する「芸術文化と社会を横断的に繋いでいくための中間支援」の プログラムです。創造の担い手が活動しやすい環境づくりを推進しています。写真2:関内外エリアで活動しているクリエイターの皆さんを中心に、ACYが連携して2009年から継続している「関内外OPEN!」。 開催13回目となる今回は、コロナウイルス感染症下でも実践できる対話や交流を目指し、屋外空間に期間限定の「創造と実験の場」を作りました。 横浜の都心部と言える関内の中心にぽっかり空いた空間に道を引き込み、普段はそれぞれの事務所の中で行われているクリエイターの創造的な活動を 見せる場にすることで、行く人々が気軽に彼らの活動に触れられる、ニューノーマル時代のオープンスタジオを目指しました。写真3:“創造と実験の場”と称した仮想の街「関内外一丁目」として、細長い敷地の三方を囲む道路にそれぞれエントランスを作り、敷地内に交差する二つの道を形成。 対流を促す十字型のパビリオンは、会場周囲の“関内のまち”を引き込み、会場を公共空間へと変化させた。 パビリオンの中央にあるドームで行われる井戸端会議のログが会場に記録されたり、参加者の痕跡が残る仕掛けや、「チェアリング」のように来場者が 好きな場所に好きな家具を持ち寄れるような仕掛けを取り入れ、関内外一丁目というコモンズを自分たちで育てていく感覚をレイアウト計画の中心に据えた。






劇団かかし座
今年2022年に創⽴70周年を えた⽇本でもっとも歴史ある影絵劇団。 ⽣⾝の俳優のドラマチックな歌と演技と踊りが美しい影絵と 合した 影絵劇の公演から、シャドウ・アートの制作等、影絵に する活動を 多⾓的に展 しています。また、⼈ の素⼿と⾝体の⼀ で100種以上 の動植物等のモチーフを表現する ⼿影絵(ハンド・シャドウ)パフォー マンスは、現在までに全世界24カ国で絶 され、様々なメディアや ミュージックビデオへの出演、アーティストへの指導・監修も⾏う等、 活動の幅を広げ ています。 現在、コロナ禍により運営が厳しい状況に あり、クラウドファンディングで⽀援を募っています。




急な坂スタジオ
急な坂スタジオは、舞台芸術を中心とした幅広い芸術活動の創造拠点、および地域とアーティストが交流できるプラットフォームです。元結婚式場の老松会館を転用し、大小6つのスタジオとコミュニティ・ルームの貸出を行っています。また、創り手たちの恒常的な創造活動をサポートし、よりよい創造環境整備を図るべく、あらゆる試みを展開します。次世代の舞台芸術を担う人材の育成・集積を行い、横浜ならではの創造・発表の在り方を模索し提案します。



井戸端会議の様子


即興ダンス

Reading musical キャバレー

清水宏の戯曲の真相
若葉町WHARF
若葉町ウォーフは2017年に開館した劇場・スタジオ・宿を併設した民間のアートセンターです。 劇場を空き地として開放する「空き地プロジェクト」や近隣の子どもたちを対象としたプログラムである「大岡川はとば倶楽部」、アジアの若手アーティストが 滞在しながら作品の共同制作を行う「波止場のワークショップ」など地域の方々やアーティストの相互交流活動を行っています。 コロナ感染症拡大以後に始めた「地域の井戸端会議」では近隣の文化施設の方々や地域で活動するアーティストの方々と顔を合わせた情報交換を行っています。 隔週の火曜日の14:00〜行っており、ご興味のある方は誰でもご参加頂けます。